- 作者: 土橋真二郎
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 文庫
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今日は積んでいた、殺戮ゲームの館という小説を読む。
パーティゲームの『人狼』をモチーフにした小説だ。
作者の土橋真二郎先生は、いつもゲームをモチーフにした小説を書いている人。たいていの場合、登場人物たちはなんらかの事情でゲームに参加し、他のプレイヤーに勝利しなければならなくなる。
今回の登場人物たちは集団自殺の現場を見に来た大学のサークルのメンバーたち。
現場らしき建物で彼らはいきなり眠らされ、妙な場所に閉じ込められる。そこは大部屋と14の個室があり、昼と夜の時間が交互にめぐって来る。(本当に昼と夜なのかどうかは窓がないのでわからない)
夜の時間帯に外に出ていると、必ず魔物に殺されてしまう。個室に入っていれば、殺されるのは一人ですむ。
魔物を殺す手段も用意されていて、それを使って魔物を殺すことが出来れば生き残った者は脱出できる。
そして、ゲームが進むうちに、主人公は魔物はサークルのメンバーの中にいることに気づく。
実際に登場人物たちは一人一人殺されていくわけで、リアル人狼はかなりドロドロした話になるなーと思った。
ゲームの人狼のように、各人の言動から魔物を理屈で推理していく主人公他が、逆に非難されたりするのだ。
しかも、いろいろルールを変えているのに、魔物と思しき人間を全員で選んで抹殺するルールはちゃんと残っているあたりがえぐい感じ。とはいえ、これがなければ人狼らしくならないか。
LiarGameとか嘘喰いとかが好きな人は、一度読んでみてもいいかもしれない。