ストレスたまるゲームだった。
まず戦闘。
攻撃の強さを三段階で選ぶ新システムは、いい加減慣れたからいい。
気になるのは、敵さんの攻撃アニメに長めのが多いこと。
画像演出に力が入ってるのはいいのだけど、エンカウント率が高いため、飽きるほどそれを見せられることになる。
つーかシーシア系とバンブー系とサットマン系の敵は本気でどうにかして欲しかった。うぜえ。
それから町。主にこっちが問題。
このゲームの町では、幅が2キャラ分しかない道が多い。そして、このゲームでは1キャラ分まるまる開いていないと歩けない。重なっているのが半分だけでも、町の人をすり抜けたりは出来ず、ぶつかったら歩けなくなる。
その上で……
町の人たちは、必ずといっていいほど、2キャラ分しかない道のど真ん中を歩いている。
頼むからどっちかに寄って欲しかった。まともに歩けなくて何度も何度も何度も何度も何度も回り道をさせられるんだ。
しかも、マザーブレインのせいで怠惰になった人々は――主に邪魔な位置にいる人に限って――あまり動こうとしない。
これに比べれば、キャンセルボタンで店から出られないことなど些細な問題でしかない。
本気でパッド投げ出したくなったことも数度あるくらいだ。
さて、肝心のゲームの内容だが、正直昔とあまり変わってない。
レベルアップのスピードは上がってるけど、その分能力値の伸びにも修正が入ってるから総合的には同じと見ていいだろう。
属性が二種類増えて、敵の耐性や弱点にバリエーションが出てきたけど……最終的に、あんまり気にしなくても苦労しなくなるので大した変化でもない。
得意技という要素が追加されたのは小さくないようにも思えるが、使うのに時間がかかるのでめんどくて使わなくなる。ヒューイはともかく。
で、まあ、その上で、戦闘・町での行動というゲームの少なくない比率を占める部分でストレスがたまるつくりになっているワケである。
昔懐かしいPS2を今風の向上したグラフィックで楽しむという意味では、2500円くらい出してもいい。ストレスがたまるといっても、それはあくまで昨今のゲームと比べての話。オリジナルのプレイアビリティとは比べ物にならない。
もしくは、ネイの復活に魅力を感じるならそれもアリだ。
だが、間違っても新規ユーザーには勧められないゲームだと思う。