まず言いたいのは、上戸彩いらない、ってことだろうか。
といっても、別に上戸彩が大根役者だからいらないってわけではない。いや、下手だとは思ったが。でもまあ、アクションシーンがないので『あずみ』よりはマシだったし。
上戸彩が動き出す後半のストーリーがイマイチだった。
前半は素晴らしかったが、後半は微妙すぎる。
原作のいくつかのエピソードを映画化した前半は、非常に面白い。
阿部寛のモノローグがいちいち笑える。台詞は原作そのままなのに、笑えるのはやはりすごいと思う。
後半もまあ、原作の1エピソードをふくらませている話ではあるんだけど……。
上戸彩がうっかり古代ローマに行ってしまって、そのせいで歴史が変わりそうになるってのは、ちょっと。
そんな壮大な話をされても困るし、テルマエ・ロマエらしいエピソードとは感じない。
映画にはクライマックスが必要だというのはわかる。
だから、エピソードをふくらませて、大きな話にしたのも、わかる。
わかるんだけど……。もうちょっとなんとかならんかったのだろうか。
正直、後半は白けた顔で見てた気がするなあ。
期待してた作品なので、ちょっと残念。