- 作者: 土橋真二郎
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/09/25
- メディア: 文庫
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- 作者: 土橋真二郎
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/10/23
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上中下の3分冊が揃ってから読もうと思っていた本。
しかし、9月に上巻、10月に中巻が出て、11月に下巻が出るかと思ってたのに12月らしいので読んでしまうことに。
続きがとても気になる。
主人公は高校3年生。
卒業式を一週間後に控えた日、旅行好きで休みがちだった主人公や、登校拒否の生徒も含めて、すべての生徒が登校させられる。
そして、卒業生だけが残っている学校で、午後3時に全員が死ぬことが告げられる。
生き残る方法は2つ。
まず、各クラスで投票を行い、『生贄』を選出すれば、死ぬのは最多得票者だけですむ。
また校庭に掘られた深い穴に『生贄』が飛び込めば、全クラスの生徒が助かる。
どちらかを行えば、全員が死亡するまでの制限時間が、一定だけ延びる。
もちろん学外に出ようとすれば死ぬことが告げられている。
そんな状況下で、主人公らはゲームから抜け出すことを模索する話だ。
いつもの土橋作品と同じく、愛憎が入り混じった実にドロドロとした人間模様が繰り広げられている。
中巻の時点ですでに8クラス中4クラスが全滅してしまっている。しかも、そのうち2クラスは同級生の悪意ある行動のせいで全滅する。
恋愛描写(及び、性描写)もあるが、それもむしろ対立をあおるために用意されているように思える。
着地点が正直見えないが、クラス間、クラス内の両方でギスギスした空気になっていて、目が離せない。
たぶんゲーム終了は卒業式の日ということになるのだろうが、どんな展開になるのか楽しみだ。