サクラ2をやろうかと思ったが、その前にマリア 君たちが生まれた理由を見つけて再プレイしたくなった。
多重人格をテーマにしたアドベンチャーゲームだ。二重人格キャラが出る作品は多々あるが、ちゃんと精神病としての多重人格を扱ったゲームは割と珍しかったんじゃなかったかな。
昔プレイしたのは確かなのだけど、ストーリーはあんまり覚えてないなあ。割と面白かった気はするのだけど。
ともあれ、一昨日と昨日で4話まで進めた。
まずはプロローグ。
自殺を図って病院に運び込まれ、3日間眠っていたヒロイン・筒井マリアが目を覚ます場面から始まる。
ちなみに、この前にデモ画面でマリアが病院内をストレッチャーで運ばれて手術している場面とかもある。
吸い込まれそうな澄んだ瞳に、透き通るような白い肌の美少女。
技術が進んだ今となってはよくこのポリゴンモデルで美少女と言い張ったという感じだけど、まあサターンのゲームだからなあ。
心の目で見るのがデフォルトの時代だし、こんなものだろう。
肌がなめらかなだけでも、サターンやプレステ初期のゲームに比べるとかなり進化してる感じだしな。
主人公はマリアの担当医、高野潤。26歳の新米医師だ。
医学部は6年制で、さらに研修もあるから26歳は本当に若い、ってことを昔やった時は知らなかったなあ。
高野は様々な問題行動を起こすマリアを救うため、カウンセリングを行い始める。
16歳で天涯孤独となって親戚に引き取られた自分を、高野は身寄りのないマリアと重ねているようだ。
精神科に努める同期の医者・本田と相談したりしつつ高野はカウンセリングを続ける。
そしてある日、病室に飾っていたバラの花が落ちたのをきっかけに、初めて高野の前でマリアの別人格が現れる。
別人格はマリアに関わらないよう警告して姿を消した……というところでプロローグが終了。
ちなみに連続ドラマっぽい仕立てにしたいらしく、このゲームでは1話終わるごとにスタッフロールが流れるという演出が入る。声優さんの名前も出てるけど、聞いたことある人はほとんどいないなあ……。
ここでプロローグが終了し、第1話へ。
カウンセリングを続ける高野は、両親が5歳のころ強盗に殺されたことなどをマリアから聞き出す。
そして、一連の話を聞いた友人の本田は、マリアが多重人格症だろうと推測する。
で、この後、マリアが夜中に病室を抜け出して失踪してしまう事件が発生。
失踪の報告を受けた直後、11年前マリアの事件捜査を指揮していたという刑事の二階堂が現れる。
定年間近になって、未解決のままのこの事件をまた独自に捜査しているらしい。
マリアに会いたいという二階堂をごまかした後、高野は行方を捜すためにマリアの家に向かう。
で、鍵が開いていたので勝手に入るのだが、ここが3Dダンジョンみたいに探索する形になっている。
動きはなめらかだけど、ボタンを押した後一瞬タイムラグがあってから動く感じ。
今なら自由に家の中を動き回れるようになるんだろうなー。まあでも、見つけるべきものがそれほど多いわけでもないので、むしろ制限されてたほうが簡単ではある。
マリアの家で色々見つけるが、重要なのはバラバラにちぎられていろんな場所に落ちている絵ハガキだ。
結局4か所にあったのかな。マリアの部屋のベッドの近く、両親の寝室の机の上、それにリビングのプランターのそばとゴミ箱と。
絵ハガキを完成させて、それが希望の丘墓地という場所のものであることと、今日がマリアの両親の命日だったことが判明。
倒れていたマリアを墓地で発見して第1話が終了する。
第2話からはマリアの中の別人格たちが本格的に姿を見せ始める。
失踪事件のことを聞いた神田や桑原に怒られたり、二階堂がマリアと会ったかと思ったら突然会うのをやめたりといった場面が展開。
顔が違うという話をしているので、別人格が現れてたせいで別人に見えてたってことかな。
あるいは、11年前に二階堂と話していたのが別人格だったのか。
その後、マリアの中にいる3人の人格が姿を見せる。
名前を名乗らずに警告してきた1人、ヒステリックで暴力的なセト、最後のムービーシーンに出た悲しみに暮れているイシス。その他に、オシリスという人格がいるという。
話と話の間でしかセーブできないので、一昨日はここで終了。
昨日は3話と4話をプレイした。
別人格がエジプト神話に関わる名前を名乗るのは、マリアの祖母が考古学者でエジプトが好きだったからのようだ。
後は、両親からもらった、鍵のかかった物入れがついた特注のオルゴールの話を聞く。
その後、セトが現れて、強い味方がいるという話と、名前のわからない人格がホルスだという話を聞く。
その強い味方というのは、5人目の別人格になるのかな。
二階堂と会って母親について相談を受けた後、今度はホルスが登場する。
ホルスが言うには、マリアの中には『人殺し』がいるらしい。
両親を殺した強盗殺人犯を、ホルスが殺して台所に埋めたのだという。
オルゴールを取りに行く名目で高野はまたマリアの家へ。
そして、高野は白骨死体を発見し、それが自分の父親がしていたのと同じブレスレットをしていることに気づく。
父親を探すためにずっと取っておいた歯型のレントゲン写真を使って、高野はそれが間違いなく自分の父親であることを確認する……というところで3話終了。
ああ、そんな話だったっけ……。
各話で高野の父親についての話も出るからなんかの伏線だったかなーと思ってたけど、かなり大きな関わり方だった。
そして第4話に。まあ嘘がバレる話なんだろうなあ……。
ここからDisc2に入り、高野はこれまでの流れを振り返る。
3つの陶器の破片というのが出てくるのだけど……これが、マリアが高野の父を殺した凶器ということなのかな。
再確認しているうちにカウンセリングの時間になり、高野は持ってきたオルゴールをマリアに返す。
各話終了時に流れるスタッフロール(たぶん連続ドラマっぽい仕立てにしたかったんだろう)でも流れる曲で、むしろ不安をかきたてるような局なんだけどマリアは安心するらしい。
オルゴールの底についている物入れのカギをなくしたという話を聞いて、高野は父親の死体のそばに落ちていた小さなカギを渡す。
しかし、サビついていたそのカギは使えなくなっていた。
マリアから墓を見てくれている希望の丘教会のニコライ・レヴィ神父の話を聞いた高野は、なにか役に立つ話が聞けないかと相談に行く。
大した話は聞けなかったが、マリアの祖母が保管していたほうの物入れのカギをもらうことができた。
病院に戻って、マリアと共に物入れを開けた高野は、中に祖母からの手紙を見つける。
祖母は、マリアの両親を殺した男を自分が殺し、台所の床下に埋めたことを告白していた。
ただ、ところどころ不自然な部分がある。
真相は思い出せないけど……死体を始末したのは祖母でも、殺したのはマリアなんだろうなあ。
ウソがばれて立ち尽くす高野と、泣き崩れるマリアのムービーが流れて4話が終了した。