パラサイトブラッド・ノベル 小悪魔ストライカーズ!(1) (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 片山 泰宏,北沢 慶,柏餅よもぎ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 文庫
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グループSNEの新作TRPG、パラサイトブラッドの小説を読んだ。
新作とは言っても、デモンパラサイトというシステムの版上げなのだが。
パラブラは現代が舞台の変身ヒーローもの。悪魔寄生体という寄生生物によって、悪魔のような力と外見を持つ超人『悪魔憑き』に変身できるようになった者たちが戦いを繰り広げるシステムだ。
ドミニオンという強い支配欲と支配能力を持つ悪魔憑きに対し、国連の秘密機関〈DUST〉に所属する悪魔憑きの戦いが主なシナリオであり、この小説でもそうなっている。
高校生だった主人公は、悪魔憑きの戦いに巻き込まれる。姉が行方知れずになり、自身は悪魔憑きになってしまう。
そして、主人公は姉を探すためにDUSTの一員になる……のだが。
なぜか主人公が住む街のDUST構成員は、若い女性ばかりだったりする。
そのうち1人は、先日主人公の高校に転入してきた謎の美少女だ。こいつがメインヒロインなのだが、絵に描いたようなツンデレだ。
敵には容赦がなく、主人公には冷たいが、それは実は優しさの裏返しだったりするわけなのだ。(主人公へのツッコミに、悪魔の力でハルバードを作り出して突き刺したりするのは、冷たいどころではないかもしれないが)
ああ、もちろん、そのツンデレ1人以外は特に理由もなく主人公に好意的である。
……正直、SNEは大丈夫なのかと、ちょっと心配になった。
ハーレムぶりはともかくとして、ヘタレていた主人公が覚醒するまではそれなりに面白い。
主人公やその姉には、なにか大きな秘密が隠されているようで、次の巻以降も気になる内容だった。
作者はこれが小説デビューで、文章が読みにくい部分もあるが、それがこなれてくるまで続くよう期待したい。