幻想ゲームプレイ日記

アラフォーのおっさんがその日にプレイしたゲームについて書いている日記です。ゲームのネタバレありなのでご注意ください。

パラサイトブラッド

パラサイトブラッド・ノベル  小悪魔ストライカーズ!(1) (富士見ドラゴン・ブック)

パラサイトブラッド・ノベル 小悪魔ストライカーズ!(1) (富士見ドラゴン・ブック)

 グループSNEの新作TRPG、パラサイトブラッドの小説を読んだ。
 新作とは言っても、デモンパラサイトというシステムの版上げなのだが。


 パラブラは現代が舞台の変身ヒーローもの。悪魔寄生体という寄生生物によって、悪魔のような力と外見を持つ超人『悪魔憑き』に変身できるようになった者たちが戦いを繰り広げるシステムだ。
 ドミニオンという強い支配欲と支配能力を持つ悪魔憑きに対し、国連の秘密機関〈DUST〉に所属する悪魔憑きの戦いが主なシナリオであり、この小説でもそうなっている。


 高校生だった主人公は、悪魔憑きの戦いに巻き込まれる。姉が行方知れずになり、自身は悪魔憑きになってしまう。
 そして、主人公は姉を探すためにDUSTの一員になる……のだが。


 なぜか主人公が住む街のDUST構成員は、若い女性ばかりだったりする。
 そのうち1人は、先日主人公の高校に転入してきた謎の美少女だ。こいつがメインヒロインなのだが、絵に描いたようなツンデレだ。
 敵には容赦がなく、主人公には冷たいが、それは実は優しさの裏返しだったりするわけなのだ。(主人公へのツッコミに、悪魔の力でハルバードを作り出して突き刺したりするのは、冷たいどころではないかもしれないが)


 ああ、もちろん、そのツンデレ1人以外は特に理由もなく主人公に好意的である。
 ……正直、SNEは大丈夫なのかと、ちょっと心配になった。


 ハーレムぶりはともかくとして、ヘタレていた主人公が覚醒するまではそれなりに面白い。
 主人公やその姉には、なにか大きな秘密が隠されているようで、次の巻以降も気になる内容だった。
 作者はこれが小説デビューで、文章が読みにくい部分もあるが、それがこなれてくるまで続くよう期待したい。