溶岩地帯へ落とされたアドルだが、諦めずに脱出路を探しはじめた。
なんか芋虫みたいな小さい敵の群れがえらい強い。攻撃力は弱いのだが、頑丈で何十匹といるので囲まれるとどんどんHPを減らされてしまい、一度死んでしまった。
こいつは一箇所にしか出現しないので、そこには近寄らないようにする。通り道ではないので、宝箱さえ取ってしまえば後は用はない。
他の敵は大して強くもないので、サクサク先へ。
最深部で、なんかわっかが浮いている祭壇を発見。回転して敵を攻撃する魔法が使える『風霊の腕輪』だ。
入手すると、ティグレーの採石場で戦った魔道士デュラーンが現れた。ジェノスの力がどうとか言っている。焔霊の腕輪、風霊の腕輪のことのようだが、よくわからないので今のところは聞き流しておく。
ともあれ、デュラーンは溶岩の中に住む竜ギルンをけしかけてきた。ボス戦だ。
まずは殴ってみるも、ギルンにダメージが1しか通らない。ただ、当たり判定がある個所が多く、一発あたりは1でも合計すると10くらいは当たっているようだ。
マグマ溜まりに落ちたせいもあって一度敗北。とりあえずレベルを上げて再挑戦する……が、やっぱりダメージは1。
うん、たぶんこういう敵なんだろう。
風霊の腕輪を使ってなるべく多くの個所にダメージを与えるようにしていたら倒せた。
さて、腕輪を入手した場所は行き止まりのようなので、一度戻らなければいけない。このダンジョンには行けない場所が二箇所あったのだが、そのうち片方は旋風ジャンプ(風霊の腕輪を使った長距離ジャンプ)で進めそうだったはずだ。
が、帰り道は敵の配置が変わっていた。先刻殺された、芋虫みたいな敵が通り道にいる。かわして進むしかないかなーと思いつつ、いちおう風霊の腕輪を使って攻撃……おお、一撃で倒せた。
こういう仕掛けは、些細なものだけど結構嬉しい。
旋風ジャンプを使って進む……と、セーブポイント発見。ボス戦が近いらしい。
装飾がついた橋の上を歩いて行くと、変な顔がついた鳥、もとい溶岩地帯の王ギャルバが飛来してきた。
……つ、強すぎる。
狭い橋の上で戦っているせいでこっちの攻撃が当たらない位置に逃げられる上に、攻撃一発がでかい。
こちらのHPは166。で、広範囲にばら撒いてくる炎は一発30くらい、オーラをまとって突進してくるのが40くらい。一直線に飛ばしてくる炎は10〜20くらいだが、橋の上のタイルがひっくり返って巻き込まれると20くらいのダメージを数発受ける。
近距離に近づいてから放ってくる炎は10程度で、タイルも跳ね上がるだけでひっくり返りはしない。つか、この時しかダメージを当てられないので、タイルをひっくり返してダメージとか言われたら投げ出すしかない。
一回目はなすすべもなく瞬殺。
とにかく近づいてくるまでかわし続けるしかないのだが、安全地帯がないのでこれが結構難しい。
橋の端に居ればひっくり返るタイルには巻き込まれないし、突進もたいていは当たらない。が、ずっとそこにいると広範囲にばら撒く炎が回避できない形で迫ってくるのだ。
橋の真ん中に居て、敵の攻撃を見てダッシュで端まで逃げるしかない。けど、見た瞬間に逃げ出さないと逃げ切れなかったりするのだ。
かわし方を把握できるまでに4、5回は死んだだろうか。アクションうまい人は1回で攻撃を見切れるんだろうなあ……。
回避できるようになれば、後はミスをしないように集中していればいい。
遠距離からの攻撃をかわしながら、近距離に来て炎を吐いてくる際に、風霊の腕輪を使ってダメージを与えていく。
……が、『ミスしない』というのもそうそう簡単ではなかったりもして、やっぱりちょくちょく食らってしまう。
最後にたどりついたのは、ギャルバにあと一撃与えれば倒せるが、こちらも残りHP3という状況。めちゃめちゃ怖いのだが、チャンスだから諦めるわけにはいかない。せめて後数発当てないと倒せないなら諦めもつくというのに……。
『あと一発』という言葉が頭の中でぐるぐる回り、息するのを忘れるくらい集中して攻撃を仕掛けられるタイミングを待つ。
ギャルバが近距離まで来たら、もう食らってもいいくらいの気持ちで突っ込み、どうにか撃破。
すごく楽しいんだけど、やっぱりもうちょっと余裕をもって戦えるようになりたいなあ……。
ギャルバを倒すと、そこに落日の彫像が落ちてきた。
溶岩地帯を脱すると、遺跡の一室にたどりつく。
そこにはチェスターが待っていた。どうやら、チェスターはアドルに彫像を取ってこさせるつもりだったようだ。
アドルから彫像を奪おうとするが、そこにチェスターの妹エレナと、エルダーム山脈に向かっていたはずのドギが現れた。
半年ぶりに再会した兄に、なぜアドルや神父にひどいことをするのか、そしてなぜ連絡をくれなかったのかとエレナは問いかける。
「邪魔だったんだよ、エレナ。あの町も、お前も。俺を取り巻く過去の全てがな……」
薄情にもこんなことを言い放つチェスター。身を立てるためにすべてを捨てて領主に仕えることにしたんだとな。
ドギは怒るが、8年前に故郷を捨てて旅に出た身ではなにも言えない。
彫像は一時預けておくと告げて、チェスターは遺跡から出て行った。
町に戻ったアドルは、町長や司祭たちと彫像について話し合う。彫像はどうやら四つあるらしい。廃坑とエルダーム山脈に彫像の手がかりがあるかもしれないということで、ドギと手分けして向かう事になった。
エレナから行ったことのあるセーブポイントに移動できるアイテムをもらって、採掘場奥の廃坑へ。
……まっすぐには向かわず、ここまでの冒険で見つけた、旋風ジャンプを使わないと行けなかった場所を色々回ったが、それはともかく。
廃坑の奥には情報の通り巨大な壁画があった。ジェノスという戦士が残したもので、彼は四つの彫像の力でガルバランという魔物を封じたらしい。
ジェノスが残したメッセージと共に、二段ジャンプができるようになる使命の石版を入手する。
これまでの冒険でジャンプの高さが足りずに行けなかった数箇所を回って、今日はここまでー。
レベルは現在20レベル。